①、②、で、その先に?

投稿者: | 2021年8月27日

株式会社エイチ・エーエルの太田です。

 

毎週金曜日は「補助金のツボとコツ」をお届けします。

 

◆現在公募中の「事業再構築補助金

 

現在、公募中の補助金に「事業再構築補助金」があります。

事務局ホームページは、こちらです。

予算総額1兆1000億円以上。

1社あたりの補助金額も多く、多くの方が申請を検討しています。

 

◆よく相談をいただきます。

 

私自身、第1回目公募で採択支援の経験があることもあり、

よく相談をいただきます。

 

その時に必ず確認しているのは、

①事業再構築補助金の要件に合うか

②事業として問題ないか

の2点です。

 

①は○でも、②が×、

②は○でも、①が×

そんなケースがあります。

 

例えば、古い事務所を建て替えたくて、

事務所の2回にコワーキングスペースを作りたい場合、

コワーキングスペースが「本当にやりたい事業」じゃないと

とても事業は続かない。続かないと自己負担分損する。

だから×です。

 

あとは、大手企業から長期の増産要請を頂いている場合、

対応はしたいが、設備の増強で終わる場合、

これは、事業としてはやるべきですが、

再構築補助金の要件としてはNG。

 

そんな話をします。

 

◆で、その先に?

で、再構築補助金の場合、もう一つ聞いていることがあります。

 

例えば、高級イタリアンが、近くにキッチンカーを設置し、

事業のリスク分散と、販促効果(キッチンカーのお客がイタリアンに行く)

を期待する。上記の例でいうと、①も②も○。

 

で、その先、3年から5年後、どういう状態になりたいか?

 

再構築補助金のホームページで解説している中小企業庁の部長が、

・スケールアップ

・パワーアップ

という方向性をお示ししています。

 

スケールアップは、規模を拡大していくこと。

直接投資を受けるような企業に成長すること。

 

パワーアップは、規模は小さいままでも、

地域や業界の中で影響力を発揮すること。

 

そんなわけで、再構築補助金に合うかどうかを

判断するポイントは、

「①、②、で、その先に?」でした。

 

株式会社エイチ・エーエル