株式会社エイチ・エーエルの太田です。
毎週月曜日は「今週の一冊」。
今日は「Think right」。
誤った先入観を捨て、よりよい選択をするための思考法です。
同書では「思考の落とし穴」に陥らないための考えを
いくつもの事例で紹介しています。
本ブログでもいくつか紹介します。
◆言い方を変えただけで、結果が大きく変わる
(フレーミングのワナ)
「脂肪分99%カット」と「脂肪分1%」。
どっちも同じはずだが、被験者が選んだのは前者。
「聞こえをよくするための表現」に惑わされないこと。
◆賢い人ほど「自分の誤りを証明するもの」に目を向ける
ある教授が「2,4,6」と書いた紙を学生の前に置き、被験者の学生はそれに続く数を予想することで、数がどのようなルールで並んでいるかを当てなければならない。
多くの学生は、続く数を「8」と答え、教授は「ルールと一致」と答えたので、「10,12,14」と答えて、教授は「ルールと一致」と答えた。
それで「ルールは、最後の数に2を加えた数字」と答えると、教授はNO。
1人だけ違う方法で課題に取り組んだとのこと。彼は「4」で試して教授は「ルールと不一致」。じゃあ「7は?」「ルールと一致」。そんなことを繰り返して「ルールは、次に来る数字は前の数字より大きい」。これが正解、という話。
多くの学生とその学生との違い。
多くの学生は「自分の推測の正しさを証明するもの」を探し、
賢い学生は「自分の推測の誤りを証明するもの」を探しており、しかも意識的に「反対の証拠」を探していた。
自分の考えを疑うこと。
簡単なようで難しいから、こんな本が売れるのだと改めて思います。