株式会社エイチ・エーエルの太田です。
今日は誕生日。53歳になりました。
いつもありがとうございます。
今風の言葉だと「感謝しかない」です。
毎年誕生日にすることは、ただ一つ。
長崎にいる母親に電話し、お礼を言うことだけです。
プレゼントをもらうこともありません。電話だけ。
毎年の電話では、自分が生まれたころの話か、
母が自分の年齢だったころの話をします。
「53のときは、シルキーばばりばりしよったねえ~」
シルキーとは、母が48歳の時、私が高校3年の11月にオープンしたスナックです。
場所は、島原駅と飲み屋街の間に、ポツンと1軒だけあった居抜き物件。
今では考えられない高~い利息でお金を借りて創業しました。
昼は本屋に勤めていて、夜はスナック。大儲けもせず、損もせず。
子供を東京の大学に送り出して、噴火の時も店を続けて、10年後に店を閉めました。
今でも創業支援の仕事をすると、相談者の方が、
歳だから、子供が受験生だから、物件が悪い、銀行が冷たい、昼の仕事が・・など、いろいろな事情をおっしゃってきます。
「創業は、人それぞれ」と創業塾のテキストに書き、
そんなときは、止めもせず、勧めもせず、ただ考えてもらうのには、そんな背景があります。
そんなわけで、母からあれをしなさい、これはするなとも言われませんでした。忙しかったから。おそらく、言われたのはたぶん2つだけです。
誕生日は「おめでとうを言ってもらう日」ではなく「ありがとうを言う日」だということ。
この1年もどうぞよろしくお願いいたします。
いつも本当にありがとうございます。
ちなみに、あと一つは、秘密です。