誕生日と、母のお店

投稿者: | 2021年9月7日

株式会社エイチ・エーエルの太田です。

 

今日は誕生日。53歳になりました。

いつもありがとうございます。

今風の言葉だと「感謝しかない」です。

 

毎年誕生日にすることは、ただ一つ。

長崎にいる母親に電話し、お礼を言うことだけです。

プレゼントをもらうこともありません。電話だけ。

 

毎年の電話では、自分が生まれたころの話か、

母が自分の年齢だったころの話をします。

 

「53のときは、シルキーばばりばりしよったねえ~」

 

シルキーとは、母が48歳の時、私が高校3年の11月にオープンしたスナックです。

場所は、島原駅と飲み屋街の間に、ポツンと1軒だけあった居抜き物件。

今では考えられない高~い利息でお金を借りて創業しました。

昼は本屋に勤めていて、夜はスナック。大儲けもせず、損もせず。

子供を東京の大学に送り出して、噴火の時も店を続けて、10年後に店を閉めました。

 

今でも創業支援の仕事をすると、相談者の方が、

歳だから、子供が受験生だから、物件が悪い、銀行が冷たい、昼の仕事が・・など、いろいろな事情をおっしゃってきます。

 

「創業は、人それぞれ」と創業塾のテキストに書き、

そんなときは、止めもせず、勧めもせず、ただ考えてもらうのには、そんな背景があります。

 

そんなわけで、母からあれをしなさい、これはするなとも言われませんでした。忙しかったから。おそらく、言われたのはたぶん2つだけです。

 

誕生日は「おめでとうを言ってもらう日」ではなく「ありがとうを言う日」だということ。

 

この1年もどうぞよろしくお願いいたします。

いつも本当にありがとうございます。

 

ちなみに、あと一つは、秘密です。

 

株式会社エイチ・エーエル