株式会社エイチ・エーエルの太田です。
昨日も再構築補助金の支援がメインでした。
◆事業再構築補助金の真の目的
先日、2回目公募の採択結果の発表があった事業再構築補助金。
ありがたいことに、ホームページやご紹介などを通じて、毎日相談を受けます。
そして、事業再構築補助金における真の目的は、
約10,000者の事業者に補助金を渡すことではなく、
約20,000者の事業者が補助金の申請をすることでもなく
その数倍の事業者が「自社にとって何が再構築か」を考えることなのだろう。
そんなことを思う瞬間でもあります。
相談を受けるときの自分の視点は、
①公募要領の要件に合っているか、②事業として軌道に乗りそうか
の2つです。①は○でも、②が微妙。その逆というケースもあります。
過去にブログにも書いてみました。
halotaconsulting.hatenablog.jp
です。
自分の意見と合わない場合は「意見が合う人を見つけて、その人とやってくれ」ということもあります。
◆「新しい」は、悩ましい
特に難しいのは「新しい」、「新規性」の解釈です。
iPhone13じゃないと新しいといえないという人もいれば、スマホでも充分新しいという人もいるでしょう。
うちの母がスマホで動画を送れば、それはそれは新しいことですが、それってもう多くの人がやっているよな~とか。
再構築補助金の手引きを見ると「新規性とは、中小企業者自身にとっての新規性」とは書いてあるけど、自社が業界の中で後発だったら、素直にOK!っていっていいのかなとか。
◆話はそれますが・・
話はそれますが、3回目公募から「2020年4月以降に新たに取り組んでいる事業について、「新規性」を有するものとみなします」と変わりました。2回目公募までは「新規性は、過去に行ったことが無いこと」というルールでした。
なので、コロナが出始めたときにすぐに着手した新規事業に関する追加投資をしたくても、再構築補助金の対象外になってしまうという状況だったのです。先見の明があって、いち早く動いたのに、追加投資が補助金で支えられない・・。
この改正で「2回目は申請できなかったけど、3回目は申請できる」という事業者が出てきました。この改正は、国のファインプレーだと思っています。そして私自身、2回目公募で断った事業者様にきっちり情報を伝え、現在支援を行っています。
◆一緒に考えていきましょう
話を元に戻すと、新しいは悩ましい。でも、最近は「悩ましい」ということを、正直に相談者に言うようにしています。
それでも、相談者の真摯な姿に触れ、一緒に仕事したくなったときには、限られた期間の中で一緒に考えていきましょうとも言います。時には私からも更なる新規事業や課題解決策を提案しながら、補助金の採択へ向けて進めていく。そんな採択支援事例も自分のなかで増えてきました。
補助金の申請書って、社長のインタビューをまとめたシートではないし、計画作成者の文章力で決まるほど、たぶん甘くはない。
あ、ちなみに私、「書きぶり」って言葉が大嫌いなので、「書きぶりでなんとかなりませんか?」と相談者から言われると、テンションがダダ下がりします。