株式会社エイチ・エーエルの太田です。
水曜日は「日々の仕事の現場から」。
◆「SDGsについて書いてほしい」
毎週月曜日に事業部内でのミーティングと勉強会をやっています。
そこでメンバーから、先週の活動の中での気づきを発表していただきます。
これがいいんです。メルマガをどうやったら多くの人に見てもらえるか、
どんなテーマでブログを書いてほしいか、などいろんな意見が出ます。
そして、SDGsについて書いてほしいというリクエストが出ましたので、
勉強しながら書いていきたいと思います。
◆SDGsとは
まずは定義から。外務省のホームページを持ってきました。
(17のゴールは、ユニセフのホームページより)
持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。
◆埼玉県の経営革新計画でもSDGsの視点が必要
埼玉県は令和3年5月、国から先進的にSDGsを進める自治体として「SDGs未来都市」に選定されたとのこと。
詳しくは、埼玉県庁のホームページにて。
当社が1,000件以上の承認申請支援を行ってきた「経営革新計画の制度」においても、埼玉県では、承認申請書の様式が変わりました。
SDGsを踏まえた申請が必要になります。経営革新計画の承認申請書に「今回の取組みは、SDGsの17のゴールのうちどれに該当する取組みか」を○つける必要があります。
埼玉県の経営革新計画の案内ページは、こちら です。
そういえば、埼玉西武ライオンズの夏季限定ユニフォームも、今年はSDGsでした。
◆SDGsが、事業の成長を妨げる!?
そういった時代背景のなかで、日常の事業者との会話の中でも「SDGs」が出てくるようになりました。「これって、まさにSDGsじゃん」みたいな話です。
しかし、SDGsの17のゴールに合致しているから、お客様が買ってくれるとは限りません。あくまでお客様自身にとってメリットを感じなければ買いません。
SDGsに合致しているからといって、補助金が受かった気になって、事業の検討が粗くなっては、元も子もありません。ただ、そんなケースもこれまで見てきました。そうならないよう、事業そのものをしっかり検討して、そしてSDGsに合致することを広くPRして、周りの方々の協力を得るというスタンスが大切であると考えます。
◆一つ事例を・・
SDGsという言葉が出る前から、SDGsに取り組んでいた事例を紹介します。
ある金属加工の製造業の事例です。加工が難しい「銀」をレーザー加工するという強みを持っていました。
そんな製造業の後継者は、ペルーに興味がありました。ペルーといえば銀の産地と「ナスカの地上絵」。そのナスカの地上絵が、だんだん風化していき、地上絵が無くなるのではという情報を耳にしました。
そこでその後継者が、ナスカの地上絵をモチーフにしたグッズを販売し、その収益の一部をナスカの地上絵保護に充てることを考えました。
そして、ペルーの観光施設や空港でグッズを販売し、貯まった収益を他企業と出し合って、ナスカに展望台を作りました。当時の新聞にも取り上げられました。
この事例は、①貧困、⑨イノベーション、⑫生産・消費、⑰実施手段に該当すると思います。
もしSDGs的な思想が無ければ、銀製品はそれほど売れなかったでしょうし、多くの人の共感を得ることはなかったでしょう、
調べてみると、奥が深いSDGs。今後「その2」「その3」とアップしていきます。
もっと成功事例なども紹介したいです。
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